「私たちは、いま!!特別展」(オリオン書房ノルテ店 2023.8.4~9.3)に行ってきました。

「私たちは、いま!!特別展」の公式ホームページで展示の情報が出たときは「響け!ユーフォニアムシリーズ」の展示、みたいな書き方だったと思うんですが、『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト』の公開が近づいたタイミングでその本編原画を展示しますよ、という驚きの情報が。

ということで公開初日に本編を見た後、その足で立川に行ってきました。

展示内容と展示点数は以下の通り。

リズと青い鳥

展示のほとんどが終盤のカットでした。
リズと青い鳥』の原画は何回も見てるんですが、微妙な表情の描き方だったり、髪の束とかほつれの繊細さに引き込まれます。

 

「希美といられればなんだっていい」のカット。夕景のシーンで光を意識した髪の毛の処理が印象的です。ほつれた髪の毛の色トレス、夕景の影...髪だけで色々な処理がなされてるのがよく分かります。

 

『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト』

CDジャケットイラストの他、本編のいろんなカットの原画がありました。
良いなーとなったのはまずこの奏のカット。梨々花がメンバー表持ってくるシーンの冒頭のところです。表情を崩さない端正な原画が、猫を被った奏のキャラクターにもよく合ってます。奏が登場する時間は短いですけどナイスチョイスでした。そういえば、この原画展ってどなたがチョイスしてるんでしょうか。

 

作監修正もありました。一番上は徳山さんの作監修正でしょうか。この前の原画展にあったツルネ2期11話の作監修正と同じ、作品名を書いて四角で囲む書き方です。
真ん中はAの描き方とかが岡村さんっぽいですね。作監パートは半パートずつとかじゃなくて、割と入り乱れてる感じなんでしょうか。
一番下のは池田さんですかね?本作パンフレットに池田さんの総作監修正が載っていましたが、おんなじ筆跡に見えました。上2つと同じレモン色の用紙に見えましたけど、作監としても作業されてるんでしょうか。

 

太田さんの楽器修正です。めちゃくちゃ細かい作業で、もう息を呑むばかりです。
併せて、端書きから作業途中での変更点がすごく多いことがわかります。高橋博行さんが楽器作監をやっていたときにも多かれ少なかれあったんだと思いますけど、制作体制が変わったことでの試行錯誤が見て取れる、とても興味深い端書きです。
今回は今までのシリーズ作品よりも楽器を映したカットが少なかった気がするんですけど、それでもこれだけの描き込みですから簡略化しなければいけない工程が多々あるんでしょうね…。この修正を見ていたら自然と「太田さん頑張れ…!」と心の中でエールを送ってしまいました。

 

ここらへんの芝居作画は上手でしたよね。本作はツルネ2期の岡村さん作監回に参加していた原画マンが多くクレジットされてますけど、ツルネ2期岡村さん回も柔らかい芝居作画が多々ありました。このあたりの夏紀の表情芝居とかも岡村さん回に似たような部分があったので、岡村さん回の原画マンさんかなあと見込んでたりします。

 


チョコまんを食べる麗奈のカットも柔らかい芝居でとても良かったです。なんていうんでしょう、ちょっと弾むような、動きと動きの間の絵を入れる感じがツルネ2期岡村さん回にも結構あったんですよね。

 

メンバーごとの決めポーズカットもたくさん展示されてました。中央でポーズをとる堺万紗子のボスっぽい感じ、好きです。
個人的には3年生組が参加してるカットが好きなんですけど、その原画は「JEUGIA 三条本店」の展示に行ってしまってるようです…京都まで見に行きたい…!

 

以上です。
作監修正のみならず楽器修正も展示されてましたし、とても見応えありました。今度また展示があったら奏のシャドーボクシング原画とか見れたら嬉しいです…!
今回の展示は数が多いですし、まだまだ展示期間もありますので興味のある方はぜひ。


iphoneで撮ってるんですけど、今更になってグリッド線の表示をすればいいことに気づいてしまいました…。